生産技術 K.U.

社員インタビュー

最新鋭の自動加工ラインで、
精密な金属加工の品質安定に挑む。

K.U.

精密・電子カンパニー 生産企画第一部 生産技術第一課

2019年新卒入社

大学では機械工学、とりわけ精密加工について学んだため、その知見を活かせる荏原製作所に入社を決めた。成長が期待される半導体市場に製品展開していることから、事業の将来性という点でも魅力を感じたという。

ドライ真空ポンプの主要な金属部品には、ミクロン単位の高い加工精度が求められます。今回はこれら部品の量産加工に取り組む技術者に話を聞きます。

 

――ドライ真空ポンプ搭載部品の生産技術をご担当とのことですが?

K.U.:はい。ドライ真空ポンプに使われる基幹部品にはロータとケーシングがあり、私はロータを量産加工するラインの生産技術を担当しています。

――なぜこれらの部品加工を内製化しているのでしょう?

K.U.:高い加工精度やノウハウが必要なため、コスト面、品質面、細かい仕様変更などにすぐ対応できるスピード面などが優れているからです。

K.U.:加工を行うためのプログラム作成や治工具設計をはじめとした量産準備、既存加工プロセスの改善、新規設備の検討・導入、IoT技術の活用、外部サプライヤーへの技術指導などですね。機械加工を担当する私たち生産技術第一課では、現在16名のメンバーで約100台の機械設備を担当しています。

K.U.:円筒状のロータの加工にはNC旋盤やNC複合加工機、円筒研削盤を、箱型のケーシングの加工はマシニングセンタや平面研削盤を主に使います。加工以外にも自動化のためにロボットを使っています。

――わかりました。では具体的な仕事の流れを教えてください。

K.U.:製品図をもとに加工プロセスを考え、加工プログラムを作成し、試作・評価をしていく流れです。治具が必要なワークについては治具設計をし、外部業者に製作を依頼しています。新製品に関しては、開発担当者とともに技術打合せを通して生産性を考慮した設計に反映し、必要に応じて加工機のカスタムや新規設備の導入について検討します。

――先ほどおっしゃったサプライヤーへの技術指導とは?

K.U.:自社工場での生産が間に合わない時、サプライヤーに加工をお願いすることもあるのですが、その際の量産支援を行う業務です。そのほかにも原料の鋳物メーカーに対して改善を依頼するケースなどもあります。

――ここ藤沢事業所の工場では自動化が進んでいると聞きましたが。

K.U.:ええ。加工機間のワークハンドリングから、加工時に発生する切粉の回収およびワークを次の工程に搬送する部分に至るまで自動化しています。

――24時間稼働が可能ということですね。かなり生産量が上がったのではないですか。

K.U.:ええ。夜間無人稼働は以前から実施していましたが、さらに休日無人稼働も挑戦しており、生産量も増えています。

――最近、何か新しい技術を導入した事例はありますか。

K.U.:最近でいうとIoTを活用したワークのトレーサビリティシステムの導入でしょうか。一つ一つのワークにシリアル刻印をして、いつどの設備で加工したのか履歴を追えるようにしました。そうすることで万が一組立試運転時に不具合が検出された場合、素早くワークを特定でき、蓄積された加工データを分析することで原因究明と工程改善が可能となりました。

――現在取り組んでいる課題とは。

K.U.:やはり生産効率の向上ですね。どうしても細かいトラブルで機械が止まってしまうことがありますので、そこをつぶして稼働率を高めるとともに、加工方法の見直しを行い加工時間の短縮を図っていきたいです。それとまだ一部人が介在しなければならない自動化が困難な工程も残っているため、これらの自動化にも取り組んでいます。

――品質の面ではいかがですか。

K.U.:基幹部品のロータとケーシングはドライ真空ポンプの性能を満たす上で非常に重要な部品のため、安定した加工精度が求められます。加工・測定している空間の厳密な温度管理や寸法測定データを活用した寸法管理によってさらなる品質安定化を行っています。

――製造の方々とも連携しながら?

K.U.:もちろんです。実際に生産ラインを稼働する製造部門の「こう動かしたらもっと効率的につくれるのでは」などの現場の意見を取り入れながら、日頃から共同で工程改善に取り組んでいます。

――解決すべき課題が多く、業務も増えているのではないですか?

K.U.:そうですね。自動化ラインとはいえ、新しいことに挑戦している環境のため日々トラブルはつきもので、多種多様な改善業務がありますね。その中でもキャリア入社の方は外からの技術や新しい視点で課題の解決策を提案するなど活躍されています。自身もそういったメンバーからの知識を吸収し、自動化推進するこの局面を乗り越えていきたいです。

――この事業所の生産技術職の特徴とは。

K.U.:エンジニアに与えられる裁量が大きく、自由度の高いところだと思います。本人次第で機械加工の領域外、例えば周辺の電気や制御、通信システムなどの技術に手を広げることもできますし、逆に加工を専門的に突き詰めていくようなキャリアも望めます。

――どんな方に向いている仕事だといえますか。

K.U.:半導体業界の変化のスピードはとても速く、常に最新技術の動向を追う必要があります。そこをキャッチアップしながら自らをアップデートさせていきたい方であれば楽しめるのではないでしょうか。現状維持ではなく、新しい機械設備の導入や加工方法などいろいろチャレンジしていきたいというマインドの方が向いていると思います。